日本では認知度が高まりつつあるエンディングノートですが、

オーストラリアでは全くと言っていいほど、知られていません。

エンディングノートという言葉自体、日本で作られた言葉であるため、

オーストラリア人で知っている人はまずいません。

 

エンディングノートは、

「エンディング」という言葉が入っているため、

「最期」という言葉から、

強く「死」を意識してしまい、

「まだ早い」「まだ必要ない」「考えたくない」

となってしまう方が多いのですが、

エンディングノートの使い方として、

  • 現状把握
  • 未来設計
  • 意志・希望を伝える

などがあります。

 

決して「死」を考えるノートではなく、

「自分の最期」を考え、その最期から「逆算」して

これからの人生をどう過ごしていくか?

を考えていくノートです。

 

現状把握

エンディングノートにはまず、

自分の基本情報を書きます。

名前、現住所、電話番号を始めとした基本的な情報から、

オンラインアカウントなどの詳細も記していきます。

この作業をすることにより、

必要なもの、不必要なものがわかります。

自分を知るためにも使えるノートです。

 

未来設計

自分自身を書き出すと、

自分の人生を振り返ることもできます。

あの頃は、あの街にいて、あんなことを考えていた。

あの人は今どうしているだろうか?

など自分の軌跡をたどり、

これからどう生きていきたいか?

を考えさせられます。

この先、いつなにが起こるかもわからない人生。

後悔なく過ごすために、

やりたいことリストをノートに記し、

一つ一つ叶えていきましょう。

 

意志・希望を伝える

エンディングノート自体には法的効力はありません。

このノートを完成させたからといって、

遺言書のようには使えません。

エンディングノート、唯一の弱点かもしれません。

しかし、ご自身の意志・希望を伝えるには

とても便利なツールであることにはまちがいありません。

もし、介護が必要になった場合は、誰に介護をお願いしたいか。施設に入りたいか。

延命治療は望むか、望まないか。

これらを「家族に任せる」と記してもいいです。

「この人に決定して欲しい。」と記してもいいです。

全てを今決めるまでにいかないにしろ、

「もしものとき」は突然来るかもしれません。

その為の準備でありますので、今からでもしっかりと考え、

未来に不安を残さず、全てを伝えられるように

ご自身の意志・希望を書いていきます。

他にも、今大事にされている品物の処分方法、保管方法など、

残された方が、整理しやすいように書いておくことも出来ます。

 

このノートで、「不安」「心配」を取り除き、

これからの人生を精一杯楽しむためにご利用ください。

 

ゴールドコーストファミリーサポートでは、

オーストラリアで使えるエンディングノートを

取り扱っております。

お問い合わせください。

 

Just In Case Book は夫に先立たれた経験をもつ著者

Heidi Wyeth (ヘイディ ウェイス)が

自身の経験と同じような境遇に立たされた方からの取材で出来上がった

オーストラリア版エンディングノートです。

一人一冊もっておくと、もしものときに役にたちます。