価値観としつけ
こんにちは。
ファミリサポートのしゅううです。
先日車の中でラジオを聞いていいたら、
こんなことが流れてきました。
登場人物はおばぁちゃんと16歳の孫。
孫がたばこを吸っていることを知ったおばあちゃん。
ある日、おばあちゃんは孫をつれて
スーパーマーケットに行きます。
おばあちゃんは
「ここに$50あるから、好きなものをなんでもかっていいよ。」
と孫にいいました。
孫はよろこんで、いっぱいお菓子や好きなものを買ったそうです。
満足している孫をみておばあちゃんは、
「$50でこんなにいっぱい好きなものが買えたでしょ?
$50でたばこを1箱買うか、それともこれだけ好きなものを買うか。
どっちが良いと思う?」
と孫に言ったそうです。
ラジオでは孫がなんと答えたかは言っていませんでしたが、
このおばあちゃんの「教え」を「素晴らしい!」と
ラジオパーソナリティが絶賛していました。
オーストラリアでは、
16歳で働くと、ジュニア料金になるので、
時給約$10ぐらいです。(飲食の場合)
一箱5時間。
5時間働いたら、少なからずお腹は減りますね。
私が16歳の頃は、サッカーをしていたのもあると思いますが、
一日5食ぐらい食べていましたからね。
一生懸命5時間働いて、たばこ1箱。
一生懸命5時間働いて、好きな食べ物を買う。
私には、おばあちゃんが正しいように思います。
おばあちゃんが正しく、孫の健康を願ってのことを
理解した上で、次にいきます。
孫が、
「$50の価値は理解している。」
という一般的な価値観を持っていたとき、
この教えはなにも影響を与えません。
$50の価値を知っていた上で、
「たばこを吸う」
という行為を選んでいるからですね。
たばこに$50の価値を見出しているわけです。
そうなると、たばこを買うために、
効率の悪い、時給のアルバイトはやらず、
16歳で起業を考えるかもしれません。
そして、「お金持ち」となり、
誰にも何もいわれず、たばこを吸うことを選ぶかもしれません。
おばあちゃんの価値観と孫の価値観の違いにより、
おばあちゃんが試みた「しつけ」が成り立たなくなるわけです。
逆に、モチベーションをあげた結果になったかもしれません。
という想像をしてみました。
価値観がお互いに合っていないと、
しつけもしつけではなくなってしまう可能性がありますね。
ちなみにですが、オーストラリアで喫煙が許されるのは
18歳からです。
だから、この場合、
おばあちゃんがなにがなんでも正しいです。
おばあちゃんが孫を愛していたという事実だけです。