バイカルチャー!!
こんにちは。
ファミリサポートのしゅううです。
少し時間が開いてしまいましたが、
前回、娘をバイリンガルに育てたい父の思いを
ながながと綴ってしまいました。
今日は、バイリンガルに親密に関係する
私が子育てでがんばりたい事をご紹介したいと思います。
バイカルチャーという言葉を聞いたことがありますか?
バイカルチャーという言葉自体は
和製英語らしいのですが、
英語では、バイカルチャルと言います。
2つの社会にうまく適合できる
という意味になりますが、
私は、バイリンガルとバイカルチャーが揃って、
本物のバイリンガルだと思っています。
まずはバイリンガルから。
バイリンガルは「2つの言語が使える」という意味です。
英語が話せる。
日本語が話せる。
これでバイリンガル。
オーストラリアで教育を受けていれば、
英語はほぼ問題なく話せるようになるでしょう。
でも、勉強をしなければ、
英語のいろいろな言い回し、丁寧な言葉遣いは身につきません。
日本語も同じですよね?
謙譲語、尊敬語を正しく使うためには、
ある程度勉強をしないと身につきません。
オーストラリア育ちの子で
「ありがとうございます」
が言えず、
「ありがとう」
とだけ言う子がいっぱいいます。
英語では、
I appreciate
Thank you very much
Thank you
Thanks
といろいろ「ありがとう」を伝える言い方があります。
一番上は
「感謝いたします。」
と丁寧な言い方です。
でも、どれを言ってもいいんです。
ですので、英語をそのまま日本語にすると
「ありがとう」となるわけです。
間違っていません。
でも、日本語は相手を選びますよね。(英語も選びますが、ここまでではないという意味です。)
日本の文化を知っていて、体験し、
その上で言葉を選ぶのです。
英語圏で人の名前を呼ぶ時は
First nameを呼びます。
Mr. Mrs. Miss. などの敬称をつけて呼ぶことは
学校、ビジネスぐらいでしょうか?(もっとあるかもしれませんが)
私もオーストラリア人の目上の方を呼ぶ時も
もちろん、名前です。
逆に、10代の子に呼ばれる時も
Shuu
と呼ばれます。呼び捨てです。
逆にずっとMr. Itoと呼ばれると、
違和感を感じ、なにか嫌な気分にもなります。
しかし、日本で「呼び捨て」と聞くと
穏やかではありませんよね。
これが今日お伝えしたかった、
バイカルチャーのことです。
日本語と英語は話せる。
でも、ちゃんと使えない。
これは、日本語の背景にある文化を理解できていない、
体験したことがないからです。
日常的に、またはコンスタントに
日本語で目上の人(他人)と接していれば、
「ありがとう」
ではなく、
「ありがとうございます。」
と大人になるにつれ、自然に身についてきます。
名前も一緒です。
「さん付け」を使う機会がなければ、
〇〇さんと呼べるようにならないのです。
正確には呼べるのですが、使い慣れていないので、
「さんをつけ忘れる」
「イントネーションがちょっと変になってしまう」
ということが起こります。
私の娘は、お友達の親御さんに
「〇〇のママ」
とではなく、
「〇〇さん」
と呼ばせています。
〇〇ちゃんのママよりも、
〇〇さんの方が、お友達のママも個人として捉え、
そして、さん付けも練習できるので、
一石二鳥です。おすすめです。
こんな事を思っているので、
バイリンガルに育てるには
日本文化を知ることが必須であり、
そのためには、
不特定多数の日本人が集まる
日本語教室や日本語学校が必要ということになります。
はい、そういうことなんだと思います。
バイカルチャーがあっての
バイリンガルです。
日本の英語教育を受け、
オーストラリアに初めて来た時に、
ホームステイの家族に教えてもらったことは、
“Thank you”
“Please”
“You don’t have to say sorry”
でした。
「すみません。」を「ありがとう」の変わりに
常用していた私は、すぐ
sorry
と言ってしまい、ことごとく直されました。
いい思い出です。
そういうことなんだと思います。
バイリンガルを育てるには、
バイカルチャーだ!!
です。