我が家のルール
こんにちは。
ファミリサポートのしゅううです。
オーストラリアに移住して、10年以上が経ちました。
上の娘も大きくなってきました。
バイリンガルに育てるために、
「家の中では日本語を使う」
というルールがうちにはあります。
日本育ちの私達、親には容易いことですが、
オーストラリアで育つ娘には、
英語と日本語を区別することから始まるので、
「簡単!」
とはなかなかいかないようです。
そこで、長女が少し喋りだしたあたりから、
私は
「完全に英語がわからない父親」
を演じることにしました。
とにかく、英語をしゃべっているところを子供には見せない。
これが結構大変なのです。
当たり前ですよね、一歩家の外に出れば、
英語が溢れていますから。
買い物、電話、いろいろな場面で娘の前で英語を使います。
妻が一緒にいたら、妻が対応するようにしていましたが、
私と娘だけの場合は、
とにかく、やりとりを最小限に抑え、必要な情報を聞き出し、
その場を乗り切る。
ということをしていました・・・懐かしい。
その甲斐あってか、長女はプレップ(日本の年長)の歳までには
日本語を結構使うことが出来るようになりました。
2歳下の次女とも日本語で話しているので、
自然と、作ったルール「家のでは日本語」も「暗黙のルール」に変わりました。
さて、このようなルールを設けている家庭も多いかと思いますが、
私達が気をつけた事、3つ、ご紹介したいと思います。
1. プレップに入るまでに、日本語を身につけさせる。
プレップというのは、小学校1年生の前の年のことです。(州によって少し違いがあります)
小学校の準備の年ですね。
日本では年長の年ですが、小学生と同じ時間を同じ校舎で過ごします。
朝、8時半ごろ登校して、3時まで勉強をします。
この時間、全て英語です。(当たり前ですが)
週5日間毎日、朝から3時まで英語での生活が始まります。
圧倒的に英語での生活が長くなり、
そして、体力的にも学校終わりでは。勉強はできません。
眠くなったり、遊びたくなったり、甘えたかったり。
英語の時間が長くなり、日本語を勉強する時間はない。
と考え、ひらがな、カタカナ、数字の読み書きは
プレップまでに習得させてあげようとがんばりました。(主に妻ですが・・・)
結果として、基礎の日本語を習得していたので、
親としても焦らずに、ゆっくりと見守ることができ、
プレップまでに日本語を一生懸命やらせてよかった。
と思っています。
ちなみに、英語教育はまったくしていません。(できません?)
テレビを見たり、週2回幼稚園には行っていましたが、
プレップに行けば、英語を使うのだから、大丈夫。
と大きく構えていたからです。
2.英語単語を日本語に変換
2つ目は、子供が英単語を言った時に、さりげなく、
日本語に変換をしてあげる。
ということです。
例えば、
「このトイ(toy)、ルーム(room)にあったよ」
と言われた場合、
私の返事は、
「え?そのおもちゃが、部屋にあったの?」
とオウム返しの質問をします。
前述したとおり、私は「英語ができない」設定なので、
娘は直されている感覚もなく、
「そう、部屋にあった」
と娘も返してきます。
気をつけていたのは、
さりげなく。
日本語を使え!という強制もせず、
英語を使ったからという否定もせず、
自然な会話の中で、日本語を促していく。
ということです。
この方法が使えない場合は、
「それは、日本語では〇〇というんだよ」
と教えることもありました。
これは大体、学校でやったこと、触ったこと、知ったこと、
など、家または通常の生活の中で、でてこない単語が多かったです。
その物自体を初めて知った言葉が英語だった。ということですね。
こういった場合は、日本語では・・・と教えていました。
3.日本語の大切さを伝える
幸いにも、私の親は健在で、遠くにいる孫と話すことを楽しみにしてくれています。
私の親は、私達に子供が出来るまで、
「携帯はいらない。使い方がわからない。」
と携帯電話(ガラケーのことです)の所持も拒否していた人でした。
しかし、今となれば、LINEを使って孫と話すことができます。
先日は、コロナの外出自粛期間の中、誕生日を迎えた次女のZOOMパーティにも
参加しました。
孫の存在、偉大です!
孫の存在が祖父母に多大なエネルギーを与えるのならば、
祖父母の存在も孫に多大なエネルギーを与えます。
娘たちに小さい頃から、
「じじとばば(私の両親)は、日本語しかわからないから、
じじとばばと話すには、日本語をがんばらないとね。」
みたいな事を繰り返し伝えています。
今は、「この漢字は難しいよ!書けるようになって、じじに見せてあげな!」
というと、がんばります。
祖父母の存在は孫にとっても偉大です。
以上3つのこと、
プレップ前に日本語習得、英単語を日本語に変換、日本語の大切さを伝える
を軸に頑張ってきました。
まだ、完全なバイリンガルに育っていませんが、
我が娘ながら、上手な日本語を使うほうだと思います。(親ばかですね)
私もバイリンガル教育の真っ只中!
みなさんも一緒にバイリンガル教育しましょう!